西京区の家

用途:専用住居
敷地:京都市西京区
竣工:2023.10
施工:丸忠アーキビルド
照明計画:ModuleX
写真:臼井淳一

京都市西京区、20代のご夫婦の住まいとなる旧耐震の木造住宅の改修計画である。
幹線道路から少し離れたところに位置した落ち着いた住宅街に位置している。
以前のオーナーが大事に手入れされていたこともあり、躯体の状態は良かったため最低限の補修とし、意匠・間取りに反映しながら計画を進めている。

今後の家族構成やライフスタイルの変化に対応できるよう現段階で作り込むことはせず、間仕切り壁を減らし、手を加える余地を多く残すことで将来的に完成形へ進んでいけるよう余白の多い構成としている。
南側には施主の購入決定ポイントでもある既存の庭があり道路側からの視線も木々の葉により緩く遮りながらも日当たりや風通しのいい大開口があるリビングが実現した。
家庭菜園を楽しみたいという施主のイメージを元にキッチンからリビング、庭との動線を考えLDKのどこからも庭を見渡せるレイアウトとした。
引き渡し直後に家族が増えたこの家庭の新たなスタートを豊かにする住まいとなれば嬉しい。