大阪市 肥後橋にある昭和初期に建てられた西洋様式のビルの一室。

グラフィックデザイン事務所/CHICHIのオフィスの拡張計画である。

今回は商談・打ち合わせスペースをテナント内別室に追加、
内装を新たにすることになった。

前回計画したワークスペースはクライアントのデザインに見える遊び心を空間に反映したが、今回は積み重ねてきた実績を展示できるショーケースを設置、
用途・機能的なことから落ち着きのある空間を計画することとなった。
既存躯体となる窓の形状と、ショーケースとしての役割のあるメイン収納の建具は
近いディテールを用いて構成、また、狭い室内ながらもマテリアルはモルタル、
木、絨毯、塗装と多く使用し、床のレベルにも変化を持たせている。

多くの要素が混在するこの空間を全体的にグレースケールで統一することで馴染み一体感を持たせた。

ワークスペースと全く別の顔を持つ今回の空間は、CHICHIの表現する多種多様な世界観を反映したものとなっている。