白山の家2
東京都文京区白山、新築マンションの1区画を計画するプロジェクト。
オーナーは過去に我々が設計を担当した住宅に住まわれていたこともあり、2軒目のご依頼となる。
オーナーは機能的で空間に無駄の無い、開放的で現代的な装い、視線を感じることのない静かな暮らしを望まれた。
本物件は地価の高いエリアでもあり収益性に重点をおいた設計とされた為、建物自体は低い天井高で設定、可能な限り階層を増やす計画がされ、各フロアの躯体は採光は少なく形状も複雑なものとなってしまった。
それらを整理し調和するところから計画は始まった。 低い天井は主張を抑えるために壁と同じ手作業の左官仕上げとし、間仕切りとしても機能させている家具や床も同系色で主張の少なく幅の広い材を使用している。近似色ながらも色や表面の不均一な質感があたたかな表情を作り、構成により空間に立体感と曖昧な境界を与えている。
そして家族はそれぞれのプライベートスペースを確保しながらも
リビング空間だけでなく隣り合うそれぞれの空間へも緩やかにつながり
お互いの気配を感じながら心地良く過ごすことができる