よすかはなれ
「よすか/よすかはなれ」
大阪の中心地、心斎橋・南船場に古民家を改修し、
新たな施設として蘇らせた「船場裏路地」の中にある。
本プロジェクトは施設のコンセプトと同様、食を通じた新たなコミュニティを生む場とし、同時に街と人をつなげる接点として役割を担う場をつくることを課題として計画している。
これらの2つを具現化するために過去と現在の要素が交錯する空間という概念を基に構成したこの施設本体同様に、「よすか/よすかはなれ」も旧来からある技法・仕上げ材を現代の感性で編集し直すアプローチをとり、訪れるゲストに体感的にコンセプトを肌で感じれるように設計している。
「よすか」は限られた面積で世界観を出すために、仕上げは施設共用部と同様赤い絨毯とし、それに合わせた赤いスタッコ吹き付け仕上げをメインに施し懐かしくしっとりとした色気のある空間として設ている。
「よすかはなれ」はマテリアルは同じものを使用しながらも色調を反転させ、空間の遊びをなくしシンプルに構成している。
ただ馴染ませるだけでなく、同様のルールで組みながらも「よすか」の別の顔としてストイックかつ端正な空間として設ている。
「船場裏路地」と同様に新たな大人の溜まり場を創造する場となり、ここで生まれるコミュニティは、街の資産になるであろう。