中京区の家02

International Property Awards 2022 -Winner「英国」
用途:専用住居
敷地:京都府京都市中京区
竣工:2020.12
木工事:光和工務店
材料:福谷商会
解体 搬入:LINK BACE / @recycle
設備工事:株式会社SMC
塗装工事:佐藤建装
照明計画:ModuleX
意匠照明:NEW LIGHT POTTERY
和紙:ハタノワタル
左官:奥野左官
建具:貴志建硝株式会社
突板:安多化粧合板株式会社
床材:IOC
テーブル:秋友家具製作室
金物:Bowl Pond Platz
設計監理協力:アトリエソルト(藤原洋司)
写真:臼井淳一

自邸である。
京都の中心地で築40年・RC構造の集合住宅。
広さはおおよそ90平米。

共働き、小学生から乳児の4人の子育て真っ只中の私達。

家に家族で揃う時間は睡眠を除くと1日5時間程度。
まだまだ小さな子ども達と。
子どもを寝かせた後は夫婦2人で。
家事や仕事の残りをしながら1人で。
どんな時間も居心地よく楽しんで過ごしたい。

家の中心となるのは部屋の大部分を占めるアイランドキッチン。
帰宅から就寝までのほぼ大半を家族で過ごす空間になる。
ダイニングで宿題をしたり、その側で遊んでいたり…
こども達の様子に目が行き届く距離感を保ちつつ
ゆとりをもって調理や片付けをできる位置、サイズ、動線にしました。

また窓部分はフロストガラスで緩やかに
外部と遮断することで採光を確保しながら内向的な空間にし
子供たちの成長とともに家も時間をかけて
変化することのできる素材、伝統工法・自然素材、
手作業のわかる和紙や左官といった仕上げで構成し、
それらに包まれるような感覚で生活できるよう計画した。

新型ウィルスコロナが猛威を振るう今の時代、
世界的にも家で過ごす時間が重要視されている今だからこそ、
住宅設計を仕事としている自分たちならどのように暮らすか。
家族構成、ライフスタイル、間取りや素材感、
優先順位を見直しながら改めて家づくりと向き合えたように思います。